断食と心

断食と心断食

最近断食(ファスティング)が、一種の健康法として流行り出しています。

瞑想と共に、女優さんやモデルさんなどの芸能人、起業家や経営者の方も断食を実践する方が増えています。

今回は断食(ファスティング)とココロの健康についてのお話をします。
最後に断食のメリット偉人の格言についても書きますのでよろしくお願いします。

そもそも断食とは?

そもそも断食とはいったいなんなのでしょうか。以下Wikipediaからの引用です。

断食(だんじき、英語: Fasting、アラビア語:صوم‎)、絶食(ぜっしょく)は、飲食行為を断つこと。一定の期間、全ての食物あるいは特定の食物の摂取を絶つ宗教的行為。現代では絶食療法(一般に言う断食療法)として、医療行為ないし民間医療ともされている。固形物の食べ物を口にするのを止める行為であり、水すらも一切飲まない断食もある。

Wikipediaからの引用

というものです。

断食は古来より修行や祈りなどの宗教的なものと関わりがありましたが、それと同時に絶食療法という医学的な関わりもあったそうです。紀元前500年には癇癪の治療法に断食療法を使用していたという記録も残っています。

今なぜ、断食が必要なのか

ではなぜ今の時代に断食が注目を集めているのでしょうか。さまざまありますが、1つは日本人の欧米化に伴う食生活の変化が見られるからです。

日本では昔から、一汁三菜という主食(お米)と主菜、副菜、漬物、味噌汁というような伝統食が当たり前のように食べられていました。しかし、戦後の高度経済成長期に伴い、パンや麺類、肉類の消費量が大幅に増加していったのです。

日本人の身体には日本人古来の食事が一番適しています。なのに、欧米文化の食事を取り続けると自然の状態に反しますから、自然と病気に近づくのです。

また、食の安全性も問われています。遺伝子組み換え食品や残留農薬、環境ホルモン、食品添加物などの影響により健康被害が増加にしていることも事実です。

これらの食生活を送ることでできた生活習慣病や不定愁訴を改善させるために、断食(ファスティング)が現代人に必要なのです。

ファスティングのメリット

ファスティングで得られる効果について具体的に述べていきます。

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○内臓の休息
現代人は間違いなく食べ過ぎによって内臓が疲弊しています。ファスティング中は消化にエネルギーを使わないので内臓の休息になります。

○デトックス
身体に固形物が入らないことで、細胞内に潜む有害ミネラルを排出し、体内を本来あるべき状態に戻していきます。

○ケトン体が出る(集中力が増す)
断食を2、3日続けていくと脳がスッキリし、集中力が出てきます。この時脳内ではα波(集中、リラックス脳波)が出ています。その原因になるものがケトン体なのです。断食により体内にブドウ糖がなくなると、体は脂肪をエネルギー源として使うことになります。それがケトン体の材料となるのです。ケトン体は断食時に脳にとって貴重なエネルギー源になります。

○記憶力向上、気分爽快
断食をして、一定期間食を断つと脳内ではBDNF(脳由来神経栄養因子)が増加します。BDNFが増加すると、脳内の神経伝達ネットワークの維持につながり、例えば記憶力向上、気力の向上、食欲の抑制と言った効果が期待できます。

これらの効果を見ることで、少し断食に興味を持たれる方も増えたんじゃないでしょうか。昔の偉人も断食について以下のように述べています。

ヒポクラテスの格言

断食は古来よりその有効性が認められていました。ここでは断食について、現代医学の父との呼ばれたヒポクラテスの格言をまとめます。断食に挑戦してみるきっかけとなれば幸いです。

○人間は誰でも体の中に百人の名医を持っている

○何時の食事を薬とし、何時の薬は食事とせよ

○満腹が原因の病気は空腹によって治る

○食べ物で直せない病気は、医者でも治せない

○病人に食べさせると病気を養うことになる
 一方、食事を与えなければ病気は早く治る

○病気は人間が自らの力をもって自然に治すものであり医者はこれを手助けするものである

○昔の人が得た知識を侮辱する医者を馬鹿にしろ

まとめ

上記が断食をする理由やそのメリットです。

私たちの身体の中には飢餓遺伝子、延命遺伝子、繁殖遺伝子、免疫遺伝子、修復遺伝子など数え切れないほどの生命力を司る遺伝子が備わっています。しかし、これらの遺伝子は餓えなどの危機の中で働き出します。飽食状態では逆に体を老化させ、免疫が自分の身体を攻撃する方へ働き、出生率まで下げてしまうのです。

人類の祖先は常に飢餓や寒さとの戦いでした。3食も食べるようになったのはここ100年の間だけです。そのため私たちの体には飢餓状態や寒さに強くなるための遺伝子が眠っているのです。

この飽食の時代だからこそ、食べるものを見直し、断食を生活に取り入れてみることを習慣化させてみましょう。

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