チャクラについて

チャクラヨガ
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身体は腰回りや骨盤で支えられているため、骨盤の安定が心を落ち着かせることにもつながります。ヨガや瞑想に限らず、どんなスポーツでも「腰」はすごく重要視されます。腕や足の力だけでは良い動きは行えませんが、腰に重心を置くことで下腹から力がみなぎり、活力になるからです。

また、腰回りに帯などを巻くと心身が安定します。空手や柔道などで使うアレですね。昔の人は体感的に帯を巻く(骨盤を安定させる)ことが心の安定につながることを理解していたのだと思います。

今回はチャクラについて解説します。

チャクラとは何か、7つの意味やその役割と場所などについても書いていきます。ヨガで瞑想をする時にもチャクラは活用できますので、ぜひ知識として蓄えてみてください。

チャクラとは

チャクラとは、私たちの体に点在するエネルギーの出入り口です。
チャクラを流れるエネルギーを強めたり整えることで、自身の健康を維持したり、精神を安定させることができます。
私たちの体にはいくつものチャクラがありますが、基本的なチャクラは「第1~第7チャクラ」と呼ばれています。
この7つのチャクラは、部位と特徴がそれぞれ異なります。
自分が不調を感じる部位、もしくはさらに成長を促したい部位を活性化させることで、それに応じたエネルギーが増幅し自身が望む効果がもたらされます。

では何故、チャクラを整えることで精神面が安定し快適でいられるのでしょうか。もう少し詳しく解説します。

何故チャクラが重要なのか

チャクラは脳から脊髄を通じて、身体の各臓器に行く神経の分岐点が集まったところで、神経叢(しんけいそう)と呼ばれます。
また、そこには、ホルモンを分泌する内分泌腺もあります。
そこで、チャクラが活性化されると、脳と臓器との連絡が良くできるようになり、ホルモンの分泌が適切になり、身体の諸能力が上がるのです。


5000年以上も前にチャクラの概念ができたので、チャクラというと不思議なものと感じがちですが、チャクラが活性化した時の効果効能は、それぞれに対応する臓器の働きを考えると理にかなっています。よって、チャクラを整えることは神経の流れを整えることと同一になるということです。

チャクラはバランスが大事

チャクラは、サンスクリット語で「円」「車輪」という意味があります。
すべての車輪が過不足なく機能することで、その恩恵を最大限に感受できます。
心身ともに健康でエネルギッシュな毎日を過ごせるよう、全体のバランスを整えることを意識しましょう。

栄養と同じように、取りすぎても不足しすぎてもいけないんですね。

第一チャクラ=ムーラーダーラ

ここからは各々のチャクラについての具体的な解説です。

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場所


ムーラー=根、アーダーラ=支える、という意味でムーラーダーラは「根を支える」と言う意味になります。人体を安定させるための土台である骨盤底に存在します。

役割


「人の根」つまり心身のベースを作り整えるチャクラです。このベースは必要不可欠で、まず最初にこのムーラーダーラを整えることを意識しましょう。

身体は腰回りや骨盤で支えられているため、骨盤の安定が心を落ち着かせることにもつながります。ヨガや瞑想に限らず、どんなスポーツでも「腰」はすごく重要視されます。腕や足の力だけでは良い動きは行えませんが、腰に重心を置くことで下腹から力がみなぎり、活力になるからです。

また、腰回りに帯などを巻くと心身が安定します。空手や柔道などで使うアレですね。昔の人は体感的に帯を巻く(骨盤を安定させる)ことが心の安定につながることを理解していたのだと思います。

第二チャクラ=スワディシュターナ

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場所


スワディシュターナは人体の中心である骨盤と腹筋に囲まれた内側の部分、「下腹」に位置します。心身の活力の中心地がこの下腹にぎゅっと集まっています。

役割


心と身体両方のパワーの源です。ここが活性化されればされるほど、効率の良い力の出し方ができるようになります。ただし、第一チャクラと第三チャクラと一緒に整えること。パワーが暴走してしまうかもしれません。

第一チャクラでもお話ししましたが、骨盤や腰回り、腹筋などの下腹はエネルギーの基本です。昔から日本の文化は「腹の文化」と呼ばれてきました。心身ともに気合を入れる時に下腹の力を重視したためです。ヨーガでは、体のあらゆるエネルギーの中心は下腹にあると考えています。

普段の生活でもなんとなく理解していただけると思います。例えば、やる気が出ているときは腰が自然と伸びているし、やる気のないときは、なんとなく腰がふにゃりと力がなく、いかにも副圧がなさそうに見えます。
やる気を出すためにも、第二チャクラを整えていきましょう!

第三チャクラ=マニプーラ

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場所


ちょうどウエストのあたり、腰椎の第四、第五番くらいの位置に当たります。パワーを一方向に導くチャクラです。活力の源の骨盤とを上半身に伝える背骨とをつなぐような位置に存在します。

役割


下腹に溜まった活力を、分散させることなく上手に集め、一方向へと導いていきます。このマニプーラで単なるエネルギーの塊を方向性を持ったエネルギーに変換します。

第三チャクラは木で言えばちょうど幹のような存在だと言えます。幹の付け根は、人間で言えば腰回り、骨盤となります。根とともに土台の役割を果たしながら幹(背骨)が上に伸びていくための出発点と言えるでしょう。

心身ともに目標へ向かって突き進む、上昇していくエネルギーを作り出すのがマニプーラなのです。

第四チャクラ=アナーハタ

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場所


アナーハタは愛のチャクラと呼ばれています。自分のこと、周りのもの全てに心を開いて大切にする。そんなチャクラのある場所は胸です。

役割


マニプーラで上昇してきたエネルギーを胸の開放によって、周りのあらゆるエネルギーと調和させていきます。周りと溶け合うような感覚が必要な、瞑想のカギとなるチャクラです。

これまでに説明してきた第一から三チャクラは、あくまで個人的なエネルギーの流れを表しているのに対し、後から出てくる第五から七チャクラは自分を超えたエネルギーを指します。この中間に位置するアナーハタは、まさに「自分」と「他」を繋ぐ存在なのです。
まさに、愛を育むためのチャクラと言えます。

第五チャクラ=ヴィシュッダ

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場所


第一、第二、第三、第四、と腹の底から突き上げてきたエネルギーが、何かを表現するために変換される場所(喉)がこのチャクラの位置する場所です。知性への通過点となる大切なポイントです。

役割


お腹から突き上げたエネルギーを形にし、その質を変えたりねじ曲げたりすることなく自然に外界に向かわせる役割です。いかにスムーズにエネルギーを通過させるか、がカギとなります。

第五チャクラは、腹の底から突き上げてきたエネルギーを自分の外へ吐き出したり、頭に送り込むための、エネルギーの通過点と言えます。なので、まずは第一から第四チャクラを開放した状態に導くことが、このヴィシュッダを良い状態に保つ秘訣になります。このチャクラはコントロールできないものです。
他のチャクラを整えることにより、変えることができます。

第六チャクラ=アージュニャー

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場所


全てを見守るアージュニャーは、目の近くに位置します。ただ「目で見る」だけではないため、実際には目より少し上の「眉間」あたりに存在します。これは、自分のことを客観的に見守ることを意味します。

役割


全てのことを客観的に見守ることで、自分を含めたあらゆる物事を平等に捉えることができるようになるのがアージュニャーです。これにより、自分が周りと溶け合う感覚が高められます。瞑想の核心を握るチャクラです。

アージュニャーとは、「第三の目」とも呼ばれます。仏像などによくみられる眉間も、アージュニャーです。

客観的に物事を捉える人は、もしかしたら冷たく感じてしまうかもしれません。しかし、客観的に見て、少し距離を置くからこそ改めて大きな視野で物事を見ることができ、ちっぽけな感情に振り回されることなく、優しい気持ちになることができます。これがアージュニャーのスタンスです。

第七チャクラ=サハスラーラ

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場所


サハスラーラは自分を超越したチャクラなので、体内ではなく、「頭頂」の少し上に位置します。自分も周りのものも、全て同じエネルギーとして溶け合ってあいることを意識できて初めて整うチャクラです。

役割


このチャクラは、第一から第6までの全てのチャクラが滞りなく整った結果、自然と調整されていくものです。体内のプラーナの流れが理想的な状態になっていることを示すチャクラでもあります。

そもそもヨーガでは、全宇宙のすべてのものは同じ一つのエネルギーであると捉えられています。サハスラーラの視点から見れば、ある意味で、自分も他人、自分と周りのものに優劣はつけません。全てのものを平等に見守れてこそ、初めてこのチャクラが調整されるのです。のサハスラーラの道こそが瞑想と言えます。

それぞれのチャクラが乱れていたらどうなるのか

第一チャクラ


ベースが不安定であるため、常に不安感が付きまとい、心配性の傾向。ネガティヴな感情が湧き上がりがち。目標や張り合いがない。運動音痴など。

第二チャクラ


心身のパワー不足状態。人生に楽しみを見いだせない。何をするにも億劫。体力がないなど。

第三チャクラ


湧き上がるエネルギーの方向性が見出せなくなる。意志が弱くなり、優柔不断に。依存症、中毒という形で、爆発することもあり。

第四チャクラ


胸を閉ざした状態。陰湿。猫背。利己的。誰からも愛されないと感じるなど。

第五チャクラ


喉に何かが詰まったような感覚があり、感情をうまく表現できない。他人にどう思われているか気になる。思ったことをすぐに言えない。歯ぎしりが多いなど。

第六チャクラ


自分のことばかり先行してしまい、落ち着きがなく、広い心で人と接することが出来ない。いつもイライラ。ガサツ。

第七チャクラ

このサハスラーラチャクラのバランスが乱れていると、身体と精神のバランスが崩れてしまいます。
躁鬱、強迫観念、混乱、慢性疲労、決断力がなくなるといった症状が現れます。フラストレーションも溜まってくるでしょう。

このような状態だと、自分も、そして周りにも影響が出てしまいます。次の記事で、ヨガを用いた具体的なチャクラの整え方を紹介するので、上記に当てはまった方は是非ご覧になってください。

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