最近、座禅やマインドフルネス瞑想という言葉が流行っています。
企業でも社員に瞑想の研修を行っていたり、起業家、アスリートの方なども実践している方が増えてきているそうです。
瞑想は、もともと古来から伝わるヨガの行法でした。
ではなぜ今、瞑想が注目されているのでしょうか。
それは、瞑想がイライラ、不安に陥りがちな現代人の救世主となるからです。
瞑想で脳に起こる変化
瞑想では何か一つのことに意識を集中させていきます。
ひとつのことに集中し、意識を今こここの瞬間にむけることで、脳の実行機能(意思決定、衝動抑制、社交能力)を司る前頭前野という部分を活性化させます。また、その反対に脳の扁桃体(感情反応を司る)というアーモンド型をした神経細胞の集まりを抑制させます。
扁桃体は恐怖や不安を生み出す場所です。
前頭前野は興奮した扁桃体を鎮めていきます。
したがって、瞑想によって扁桃体の暴走が抑えられるとストレスフリーの状態になるのです。
また、瞑想を習慣化していると、脳内にはα脳波というものが表れます。その結果、ドパーミンやβエンドルフィン、セロトニンなどが発生します。それにより脳内環境が活性化されると、心が穏やかになり、迷いや不安、緊張などのストレスが癒され、リラックスできるようになります。
(ちなみに、不安や緊張に陥っている時はβ波という脳波になっています。)
ヨガを行っていた先人たちはこのことに気づいていたのですね。
瞑想のメリットまとめ
瞑想をするメリットについてまとめます。たくさんあるのですが、3つほど紹介させてください。
- 集中力アップ
- ストレス解消
- 肉体も健康になる
集中力アップ
まず初めに、集中力が強化されていきます。
自分のココロを一点に留めて、落ち着かせていくことを習慣化していくことで、次第にココロのざわつきが減っていきます。
そうすると、たとえば勉強でも意識をそらさず集中できるようになりますし、スポーツでも良い結果を残すことにつながるでしょう。
2.ストレス解消
瞑想はストレス解消になります。上記で説明したように、瞑想では脳の作用の仕方に変化が生じます。習慣化して続けていくことで、脳には可塑性(変化していく性質)があるため、不安を感じにくい脳になると言われています。
3.肉体も健康になる
瞑想は健康増進効果も期待できます。
ココロが安定することにより、免疫力や自然治癒力が高まり、新陳代謝も行われやすくなります。実際に、瞑想を習慣化することで肌がキレイになったと実感される方が多いとヨガを日本に広めた先駆者である沖正弘先生はおっしゃっています。
また、瞑想によってココロが落ち着くと寝付きが良くなるため、疲労回復にも効果があると期待できます。
瞑想をするコツ
瞑想にはいろいろな種類があるのですが、初心者の方におすすめなのが歩行瞑想、身体に意識を向ける瞑想です。
1.歩行瞑想
まずは歩行瞑想。ゆっくりと歩き地面と足が触れ合う時の感覚に意識を集中させます。
瞑想って座ってするんじゃないの?と思われるかもしれませんが、瞑想は意識を今ここに集中させることです。なので、かしこまらなくても大丈夫。電車でも歩きながらでも可能です。
普段通りリラックスした呼吸をします。
そして、ゆっくりと足を動かしながら左右の足が地面についた、離れた、ついた、離れたという感覚に意識を向けます。
意識がそれたことに気づいたらまた意識を足に戻します。この繰り返しです。
歩行瞑想は動きながら行う瞑想なので、初心者の方も比較的簡単にマインドフルネス状態(今ここに集中する状態)に近づくことができます。
2.身体に意識を向ける瞑想
歩行瞑想に慣れてきたら次は、身体に意識を向ける瞑想。これは座りながら行う瞑想です。
座ってじっとしていると、どうしても集中しづらくなってしまうので、同時に3つほどの身体の部位に意識を向けることをオススメします。
例 呼吸とともに膨らんだりへこんだりしているお腹。
手を膝に置いている状態。
瞑想中に聞こえてくるかすかな音。
などです。
また、目を完全に閉じてしまうと、思考(頭のぐるぐる)に左右されがちなので、半分だけ目を開けた状態(半眼)で瞑想を行うのがおすすめです。
私の解説動画もあるのでぜひ見てみてください。
それでは楽しい瞑想LIFEを!
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