丹田と心

丹田と心ヨガ

丹田とは

丹田とは一体なんでしょうか。

ヨガでは全身がひとつになって動くこと、自然体で動くことが大事だと考えられています。

心と体を統一して働かす時の中心点を、ヨガではウディアナ、中国の言葉で丹田と言います。ここでは呼び方を丹田で統一します。

丹田はヘソから5センチくらい下のところにあります。つまり腰とお腹のことです。

ヨガではこの丹田を非常に重要な場所として扱っています。

丹田の丹の字は不老不死の薬という意味があります。

丹=不老不死の薬


丹田にエネルギーを集めることで健やかに穏やかに過ごせるようになるというわけです。丹田には命の根本が集まっているのですね。日本でも古くから禅や舞踊など様々なもので、この丹田が重要だとされてきました。

丹田に力の入っていない状態

 丹田に力が入っていない時、上半身が力みます。上半身に力が入っていることはストレスの表れです。これは、「上虚下実」という理想の状態から離れてしまいます。上虚下実は別の記事で詳しく説明しています。

私たちが心配や不安、悩みを抱えるときは間違いなく気が上がり、上虚下実のリラックスした状態になれないのですね。

 この状態になると交感神経ばかりが興奮し、アドレナリンが全身をかけめぐるため、血液が酸性に傾きます。それによって自律神経やホルモン系のバランスを乱してしまいます。

 この弊害を防ぐには、上体を支える丹田をしっかり安定させることが必要です。心をしなやかに柔軟にするにはまず丹田を強化させることです。

丹田を強化させるメリット

丹田を強化させるメリットはたくさんあります。

一部をご紹介します。

  • 薄毛解消・美肌効果
  • 代謝が良くなる
  • ダイエット効果
  • ストレスが軽減する
  • 自律神経が整う

主に上記のような効果が期待できます。

丹田を鍛えることによって人の呼吸の仕方が変わります。普段私たちは無意識に胸式呼吸という呼吸を行なっていますが、丹田を鍛えることで腹圧が高まります。

腹圧が高まると、横隔膜を上下させる腹式呼吸が行えるようになり、より多くの酸素を体内に運べるようになるのです。

横隔膜周りの筋肉もたくさん使うことになるので、血行も促進されます。その結果、代謝が良くなり肌のターンオーバーも促進され、美肌につながるというわけです。

横隔膜が使われ腹圧が高まると、自律神経のバランスも整います。

自律神経とは、呼吸、血液循環、体温調整、消化・排泄、生殖、免疫など内外の刺激に対して、無意識に反応して調節してくれている神経のことです。

横隔膜周辺の筋肉が動くと、自律神経である「交感神経」と「副交感神経」を選択的に刺激することができます。

現代社会では、夜型の生活になりやすく、緊張した交感神経が優勢な状態になりがちです。

自律神経がアンバランスな状態になると、うつ病などメンタルヘルスにも影響を与えます。

副交感神経は息を吐く時に強く働きます。

「息を吐く」ことに意識を置きゆっくり行うと、副交感神経が優位となりリラックスすることができます。

腹圧が高まると、長く強く息を吐くことができるようになるため、副交感神経を優位にさせやすくなるのです。

また、腹圧が高まると腸の蠕動(ぜんどう)運動が促進され、便秘も解消されます。

丹田を強化させる方法

ここでは丹田強化の方法をご紹介します

おすすめは中心力強化のポーズです。

中心力とは文字通り丹田のことです。

中心力強化のポーズ

①足を腰幅に開いて立つ。アゴを引き、両手を後ろに下げながら、胸を張って息を吸う。親指を中にしてこぶしを握る。こぶしは上向き。

②胸いっぱい息を吸ったら、かかとをあげ気合と共に、一気に両手を前方にふりあげ、膝と同時に少し曲げ、息を止める。

③この動作の時、全ての力を丹田に集めるつもりでポーズを取る

④そのまましばらくホールド

⑤しばらくしたら元の姿勢に戻る。

この時呼吸は、吸う時は胸いっぱいにゆっくり、吐くときは強く早く行います。動作と呼吸を合わせる意識で行いましょう。

丹田呼吸法のやり方

丹田呼吸法のやり方は完全呼吸法の記事で説明しています。ぜひこちらをご参考にしてみてください。

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